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ヤマウラの工場監視システムのご紹介

2025/06/26

現代の製造業において、生産効率の最大化と安定稼働は、企業の競争力を左右する重要な要素です。しかし、工場内の複雑な設備や多岐にわたる生産プロセスを、常に最適な状態に保つことは容易ではありません。そこで今、注目されているのが、工場全体の稼働状況をリアルタイムで監視・制御するシステムです。

株式会社ヤマウラ エンジニアリング事業部がご提案する「工場監視システム」は、この課題に柔軟に答えます。様々なユーティリティ設備・生産設備を接続し、工場の「今」を詳細に把握することで、より安全で効率的、そして持続可能な工場運営を実現します。

「止まらない工場」を実現するために最も重要なのが、設備の異常を早期に察知し、トラブルを未然に防ぐ「予防保全」です。ヤマウラのシステムは、以下の情報をリアルタイムで監視します。

  • 温度監視
    機器の異常な発熱を検知し、故障の兆候を捉えます。
  • 液面計による液量監視
    タンク内の液量レベルを正確に把握し、供給不足や溢れを防止します。
  • 電流監視
    機器の負荷状態や異常な電流値を検知し、故障リスクを予見します。

これらのデータを基に、異常発生ポイントから故障時期、修繕開始時期、復旧時間までを予測し、計画的なメンテナンスを促します。これにより、突発的な設備停止による生産ロスを最小限に抑え、安定稼働を維持することが可能になります。

工場運営において、生産計画通りに製造が進んでいるかを正確に把握することは、生産性向上のカギとなります。当社のシステムは、事務所からでも工場内の生産・設備の状況を「見える化」します。

  • 各ラインの生産量把握
    各製造ラインの生産量をリアルタイムで集計し、計画に対する進捗度合いを明確にします。
  • 生産計画と実績の比較
    当日の生産計画と実際の生産実績を比較し、その乖離を瞬時に把握。稼働状況のどこに課題があるのかを明確にします。

これにより、生産性の低い工程やボトルネックを特定し、迅速な対策を講じることが可能になります。稼働率の向上は、そのまま企業の利益に直結します。

工場内には、多種多様な機械設備が存在し、それぞれが様々な情報を生み出しています。ヤマウラのシステムは、これらの分散した情報を一元的に収集し、総合的な監視・分析を可能にします。

  • カメラ監視によるコンテナ内容量の把握
    目視では難しい細かな内容量も、カメラで正確に監視できます。
  • AIカメラによる人間エリア監視・異物混入監視
    AIの力で、危険エリアへの侵入検知や異物混入の早期発見など、安全性と品質管理を強化します。
  • 機械設備の運転状況・異常検出
    設備の細かな動きまで監視し、異常を自動検出します。

収集された大切なデータは、工場内に設置された「マイクロデータセンター」に集約され、さらに屋外へもバックアップをすることで、万が一の災害時にもデータを安全に保全します。UPS(無停電電源装置)による電源管理も徹底し、システムの安定稼働を支えます。

ヤマウラの工場監視システムは、お客様の現在のニーズやご予算に合わせて、情報や機能を段階的に追加できる拡張性も大きな特徴です。

  • STEP 1: 個別運転・監視機能
  • STEP 2: デマンド監視
  • STEP 3: 遠隔運転・監視機能

といった形で、必要な機能を必要なタイミングで導入・カスタマイズできます。これにより、無駄な投資を抑えつつ、着実に高機能なシステムへと進化させていくことが可能です。

監視、警報、動かす、記録、見る――工場運営に必要なこれらの要素を、ヤマウラの工場監視システムは包括的にサポートします。

工場ユーティリティ設備の遠隔監視と制御は、工場運営の効率化と安定稼働に不可欠です。しかし、既製のシステムを導入するだけでは、お客様の工場が持つ固有の課題や複雑な設備構成に真に適合することは困難です。ヤマウラは、このようなお客様の具体的なニーズに対し、独自の強みと技術力でお応えし、設計から導入、運用までを一貫してサポートいたします。

多くのシステム提供者が既存のパッケージ製品を推奨する中、ヤマウラは、制御盤やシステムの設計・製造を自社内の電気設計部門で一貫して行います。この体制が、お客様の工場におけるユーティリティ設備の最適なシステム設計を可能にします。

工場内のユーティリティ設備は、その種類、規模、既存システム、運用形態など、各工場で大きく異なります。ヤマウラは、これらの個別具体的な状況を深く理解し、お客様の多様なご要望や複雑な連携要件に対し、設計から製造までを一貫して手掛けることで柔軟に対応します。これにより、お客様の工場に完全にフィットする、唯一無二のシステムを構築し、無駄なエネルギー消費の削減や設備稼働の最適化を推進、運用コストの継続的な低減と生産性の最大化に貢献します。


制御・監視エンジニアリングセンター.comでは、様々なセンサーを活用して制御・監視システムの設計をいたします。例としては、下記の様なセンサーを活用しております。

・人感センサー
・温度センサー
・圧力センサー
・濁度センサー
・振動センサー
・距離センサー
・音波センサー
・GPS(位置)センサー

上記は参考例ですが、このように多種多様なセンサーを取り扱っており、それぞれのセンサーの使い方に長けているのが当社の特徴です。

さらに当社では、独自のPLC活用方法を展開しています。一般的にはPLCを機器や設備の制御システムとして使いますが、当社では通信装置や監視装置としてもPLCを活用しています。このように、多種多様なセンサーやカメラなどの機器と、PLCによる制御、さらに機器とシステムの組み合わせ方や接続方法の提案力を元に、当社では積極的なIoT活用提案を行っております。

ヤマウラは、ダムや水力発電といったインフラ設備向けで培ってきた堅牢な制御監視システムの設計ノウハウを工場設備に応用することで、お客様の工場におけるユーティリティ設備の運用を強力に支援します。

監視カメラやセンサーを用いたIoT活用で遠隔制御・遠方監視に対応

ヤマウラは、監視カメラや各種センサーを用いたIoT活用により、工場内のユーティリティ設備を現場から離れて遠隔制御・遠方監視できる体制の構築を実現します。これにより、従来は作業者が常駐していた現場からでも、安全な場所から設備の状況をリアルタイムで把握し、必要に応じて遠隔操作を行うことが可能になります。


・モバイル端末を活用したモニタリング・遠方制御


制御・監視エンジニアリングセンター.comでは、では、モバイル端末を使用した各種設備のモニタリング・遠方制御も可能です。無線LAN(WiFi)を使用していますので周辺機器への悪影響もありません。

また当社ではタッチパネルのソフト製作にも対応しております。状態監視・履歴表示・定数設定等、PLCと組み合わせることでさまざまなニーズにお応えしております。

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