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2026/04/01

マイクロデータセンター(MDC)とは、サーバーの稼働に不可欠な冷却システム、無停電電源装置(UPS)、配電ユニット、および環境監視・物理セキュリティ機能を一つの堅牢な筐体に統合した「自己完結型インフラ」です。
従来の大規模なデータセンター運用では、空調や消火設備を備えた専用の「サーバー室」や堅牢な建屋の構築が不可欠であり、膨大な初期投資と数ヶ月単位の工期を要しました。
対してMDCは「箱そのものがデータセンター」という設計思想に基づいているため、電源とネットワークさえ確保できれば、工場の片隅や屋外の空きスペースへ即座に配置可能です。最短数週間での稼働開始ができる次世代のIT基盤として注目を集めています。
自然災害の激甚化やサイバー攻撃に対し、企業の事業継続計画(BCP)においてデータの保護は最優先事項です。しかし、メイン機と同じ建物内にバックアップサーバーを設置している場合、火災・浸水・建物倒壊時に「同時被災(共倒れ)」してデータが全喪失する致命的なリスクが残ります。
ここで重要になるのが、メイン建屋から離れた屋外へ独立して配置する「物理的分散」という概念です。災害リスクを物理的に切り離すことで、データの生存率を劇的に向上させます。
また、クラウドバックアップは有用ですが、テラバイト級のデータをリストア(復旧)する際、通信帯域の制約により数日から数週間を要するケースがあり、迅速な業務復旧を阻みます。現場(エッジ)にMDCを配置し、ローカル環境で処理を完結させることで、低遅延かつ即時復旧が可能な「止まらない経営」を実現できます。
本来、精密機器であるサーバーにとって屋外は、直射日光・湿度・激しい温度変化といった脅威が渦巻く過酷な環境です。これらを克服するには、以下の高度なファシリティ性能が不可欠です。
防水・防塵性能を示す保護等級「IP43相当」を確保し、筐体材質には耐食性に優れたSUS(ステンレス)やSECC(電気亜鉛めっき鋼板)を採用。雨水や粉塵の侵入、腐食を物理層でシャットアウトします。
日本の猛暑による内部温度の急上昇を防ぐため、直射日光を遮る「遮熱板」を設置。内部にはIT負荷に応じた専用エアコンや熱交換器を搭載し、精密な温湿度管理を行うことで熱暴走や寿命短縮を防止します。
震度6強〜7クラスの地震に耐えうる耐震設計に加え、落雷から機器を守る雷サージ対策、および停電・瞬低時にシステムを安全に維持するUPS(無停電電源装置)を完備することで、可用性を極限まで高めます。

屋外設置型「マイクロデータセンター」のご紹介
株式会社ヤマウラが提供する「マイクロデータセンター」は、企業の大切なデータ(メインサーバー)をバックアップし、万が一の事態から守るための屋外設置型装置です。
【開発の背景と目的】
予期せぬ災害やトラブルが発生した際、損害を極小化し、中核事業を速やかに復旧させるBCP(事業継続計画)対策が企業の急務となっています。
本製品は、建物とは別の屋外に設置することで「物理的なリスク分散」を実現します。
これにより、建物内のメインサーバーにトラブルが起きても、バックアップデータを安全に保護し、業務の継続とサプライチェーンの維持を支援します。
一般的なITベンダーが提供するマイクロデータセンター(MDC)の多くは、オフィスや倉庫などの「屋内」での運用を前提として設計されています。しかし、真のBCP対策として物理的分散を実現するには、建物そのものの被災リスクを回避できる「屋外」への設置が最も効果的です。株式会社ヤマウラでは、長年のインフラ構築で培った高度な設計技術を投入し、過酷な環境下でも稼働し続ける「重工業基準」のマイクロデータセンターを提供しています。
企業がBCP(事業継続計画)を策定する最大の目的は、予期せぬ自然災害や事故において損害を最小限に抑え、中核事業を速やかに復旧させることにあります。従来のバックアップ体制では、同じ建物内にサーバーを設置しているケースが多く、火災や浸水時に同時被災するリスクが課題でした。 当社のマイクロデータセンターは、メインサーバーが設置されている建物とは別の場所に、物理的に離してサーバーを保管する「物理的分散」を可能にします。これにより、万が一メイン建屋にトラブルが発生しても、屋外の堅牢な筐体に守られたバックアップサーバーがデータの保護を継続。システムの迅速な復旧を物理層から支え、安定した業務継続を確実に実現します。
精密機器であるサーバーを屋外で安全に運用するため、当社はダム管理設備や発電所建設で培った耐環境ノウハウを製品に凝縮しています。 筐体は防水・防塵性能においてIP43相当の保護等級を確保しており、雨や埃の侵入を許しません。材質には、耐食性に優れたSUS(ステンレス)やSECC(電気亜鉛めっき鋼板)といった高耐久素材を採用。さらにアクリル焼付塗装を施すことで、厳しい気象条件や経年変化にも耐えうる強固な構造を実現しました。また、直射日光による温度上昇を防ぐ「遮熱板」の設置や、地震に備えた「耐震性能」の付加、さらには内部熱量に応じた「専用エアコン・熱交換器」を搭載することで、いかなる環境下でも精密機器に最適な動作温度を維持し続けます。
導入のしやすさもヤマウラのMDCの大きな特徴です。敷地内のわずかな空きスペースを有効活用できるよう非常にコンパクトに設計されており、自立タイプや装柱タイプなど、場所を選ばず設置することが可能です。 また、将来的な拡張を見据えた「モジュール化」を図っているため、必要最小限の構成でスモールスタートし、事業の成長やデータ量の増加に合わせて機能を段階的に追加していくことができます。大規模なサーバールームやデータセンターを新築するよりも、はるかに経済的かつスピーディーに、強固なバックアップ体制を整えることが可能です。
画一的なパッケージ製品とは異なり、お客様が使用するサーバーのサイズや設置場所の環境、運用ニーズに合わせて、柔軟にカスタマイズすることが可能です。 特に重要となる電源系統については、分電盤により2系統からの給電に対応させることで冗長性を確保。停電時には、ニーズに合わせて容量選択が可能なUPS(無停電電源装置)が稼働を支えます。外装についても、企業のコーポレートカラーや設置場所の景観に合わせた指定色での塗装に対応しており、産業インフラとしての機能性とデザイン性の両立を実現します。
物理的な盗難やいたずら、環境変化によるトラブルを防ぐための機能も充実しています。筐体には強固な鍵によるセキュリティ対策を施しており、重要データへの物理的なアクセスを厳重に制限します。 さらにオプションとして、筐体内の温度・湿度をリアルタイムで監視し、異常検知時にアラームで即座に通知するシステムを構築可能です。これらの稼働状態は外部からネットワーク経由で監視できるため、管理者が現場に赴くことなく、常に安全な状態を遠隔から把握し続けることができます。
本記事では、マイクロデータセンター(MDC)選定における重要ポイントとして、筐体の保護性能、温湿度管理、電源の冗長化、そして日本特有の過酷な屋外環境への耐候性について解説してまいりました。
災害大国である日本において、IT資産を確実に保護し、ダウンタイムを最小化するBCP対策を実現するためには、従来の「サーバールームへの集中」から、屋外筐体を活用した「物理的分散」へのパラダイムシフトが不可欠です。
当社では、マイクロデータセンターを企業様向けに提供しており、マイクロデータセンターで災害時、緊急時の業務継続と安定稼働を実現します。
ダム管理設備や発電設備で培われた、365日24時間体制の監視技術を応用し、屋外での過酷な環境下でも大切なサーバーを守り抜きます。お客様のニーズに合わせて、設置場所やサーバーサイズに応じたオーダーメイド設計が可能です。お気軽にご相談ください。
「高品質」「顧客満足度の向上」をモットーとして、さまざまなサービスを展開しています。