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中央監視制御装置システムの寿命は?老朽化した中央監視制御システムによる不具合、更新メリットについて解説!

2024/05/15

中央監視制御装置システムの寿命は?老朽化した中央監視制御システムによる不具合、更新メリットについて解説!

中央監視制御システムは、大型の商業ビルや病院、工場などに設置されており、空調設備や電気設備、給排水設備などの様々な機能をコンピュータに集約させて自動化や監視、不具合の記録および管理を行うシステムです。

一般的には中央監視制御装置システムの寿命は10~15年と言われています。そのため、寿命が近くなってきた、老朽化してきた中央監視制御装置システムについては、経年劣化にあたる不具合が増えてきて、またシステムの目的と現状の課題・ニーズとマッチしなくなるというソフト面の不具合も想定されます。

本記事では、中央監視制御装置システムをテーマに、そもそも中央監視制御装置システムとは何か、中央監視制御装置システムの寿命はどれくらいか、老朽化した中央監視制御装置システムによる不具合、老朽化した中央監視制御装置システムを更新することで得られるメリット、老朽化した中央監視制御装置システムを実際に更新した事例について詳しくご紹介します。

中央監視制御装置システムとは?

中央監視制御装置システムの寿命は?老朽化した中央監視制御システムによる不具合、更新メリットについて解説!

中央監視制御システムは、大型の商業ビルや病院、工場などに設置されており、空調設備や電気設備、給排水設備などの様々な機能をコンピュータに集約させて自動化や監視、不具合の記録および管理を行うシステムです。

従来の中央監視制御システムは、専用配線や多くの機器を必要とする大掛かりな設備でしたが、近年ではITを活用することでより効率的な中央監視制御が可能となっています。

中央監視制御システムは、散在する監視対象の情報を一元的に管理し、各種センサーからの情報を処理し、制御信号の発信や情報の蓄積、異常時の警報発信や外部への通報などの機能も持っています。

下記は、中央監視制御システムにて監視制御可能な機能の一部です。

  • 発停操作機能
  • 状態監視機能
  • 警報監視機能
  • 状態不一致監視機能
  • 計測・計量値表示機能
  • アラームサマリ機能
  • スケジュール機能
  • カレンダー機能
  • デマンド監視機能
  • 帳票作成機能
  • トレンドグラフ機能
  • 運転時間・発停回数積算表示機能
  • 連続運転時間表示機能
  • 警報履歴表示機能
  • 警報検索機能
  • 状態履歴表示/検索機能
  • 停電制御機能
  • 復電制御機能
  • 火災制御機能
  • 遠隔監視機能
  • 警報メール自動送信機能
  • 画面取り込み機能
  • EMS機能

中央監視制御装置システムの寿命はどれくらい?

特に建物・ビルに使用される中央監視制御装置システムは、ビルオートメーションシステム(BAS)と呼ばれますが、BASの法定耐用年数は15年と定められています。そのため、一般的には中央監視制御装置システムの寿命は10~15年と言われています。

中央監視制御装置システムは、導入初期段階の初期故障と、運転時間が長くなってきた際に起こる経年劣化、そして偶発的に起こる故障と、様々な不具合の可能性があります。寿命が近くなってきた、老朽化してきた中央監視制御装置システムについては、経年劣化にあたる不具合が増えてきます。

老朽化した中央監視制御装置システムによる不具合

老朽化した中央監視制御装置システムを使い続けると、下記のように様々な不具合が想定されます。

  • 突然システムダウンを起こすリスク
  • 不具合による異常探知不可
  • エネルギーロスの発生
  • メーカー保証の停止
  • 点検頻度の増加による人件費が増大
  • 監視システムが時代のニーズに合わなくなる

老朽化した中央監視制御装置システムを使い続けると、いつメンテナンスが必要になるかもわからず、また故障しているかどうかの確認頻度も高くなるため、様々な影響が生じます。

またこのようなハード面の影響だけでなく、システムの目的と現状の課題・ニーズとマッチしなくなるというソフト面の不具合も想定されます。

老朽化した中央監視制御装置システムを更新することで得られるメリット

老朽化した中央監視制御装置システムを更新することで得られるメリットとしては、下記のような点があげられます。

  • 時流に合った制御監視システムが導入可能
  • エネルギー効率がよいシステムに更新することでコスト削減
  • 他システムや設備との連携による多機能化
  • 必要な機能に限定したシステムを導入することでコストダウン

10年以上前の中央監視制御装置システムだと、今ほしい機能がない可能性もあります。しかしシステムを更新することで、時流にあったシステムを導入することができます。そして最新システムの方がエネルギー効率やシステムの動きも格段に向上するため、エネルギーコストも踏まえた費用的なコストも、時間的なコストも、どちらの面からもコスト削減が見込めます。

また各種PLCやカメラ、PC等の他システムや媒体との連携も可能な、SCADAのようなシステムを導入することで、より監視制御することができる領域を広げることができます。

そして拡張性が高いSCADAを使用することで、パッケージ製品と比較して安価に中央監視制御装置システムを導入することも可能です。

ヤマウラだからこそ可能なSCADA(中央監視制御装置システム)の設計・一貫対応

総合監視制御システム・SCADA更新 システム構成2

当サイト「制御・監視エンジニアリングセンター.com」を運営する株式会社ヤマウラは、水力発電・風力発電を中心に、お客様の用途に合わせた制御システムの設計・構築を行っております。

当社だからこそ可能なSCADA(中央監視制御装置システム)のポイントは下記の通りです。

制御・監視エンジニアリングセンター.comでは、その名の通り電気設計の中でも制御や監視に関するシステムの設計提案を得意としております。例えばダムや水力発電では、インフラ設備の監視をするために、常に現場に1名の作業者が駐在している現場が多いのが現状です。そこで当社では、既存のインフラ設備に監視カメラやセンサーを設置するように電気設計の単位からご提案することで、作業者が現場から離れて遠隔制御や遠方監視できる体制の構築を実現しております。

当社では、工場内の各種機器装置や発電設備等の総合監視システムにも、IoTを活用したスマート保全のご提案をしております。インフラ設備は稼働停止してしまうと多大な影響を生じてしまいますが、工場内の設備や装置機器も同様に、トラブルで稼働停止してしまうと、生産ライン全体が停止してしまい、サプライチェーン全体に大きな影響が生じてしまいます。

当社では、これまでにインフラ設備向けで培ってきた制御監視システムの設計ノウハウを活かして、工場の生産設備を停止させることなく保全対応をするために、カメラやセンサーを用いたスマート保全提案をいたします。

制御・監視エンジニアリングセンター.comでは、様々なセンサーを活用して制御・監視システムの設計をいたします。例としては、下記の様なセンサーを活用しております。

・人感センサー
・温度センサー
・圧力センサー
・濁度センサー
・振動センサー
・距離センサー
・音波センサー
・GPS(位置)センサー

上記は参考例ですが、このように多種多様なセンサーを取り扱っており、それぞれのセンサーの使い方に長けているのが当社の特徴です。

さらに当社では、独自のPLC活用方法を展開しています。一般的にはPLCを機器や設備の制御システムとして使いますが、当社では通信装置や監視装置としてもPLCを活用しています。このように、多種多様なセンサーやカメラなどの機器と、PLCによる制御、さらに機器とシステムの組み合わせ方や接続方法の提案力を元に、当社では積極的なIoT活用提案を行っております。

制御・監視エンジニアリングセンター.comでは、モバイル端末を使用した各種設備のモニタリング・遠方制御も可能です。無線LAN(WiFi)を使用していますので周辺機器への悪影響もありません。

また当社ではタッチパネルのソフト製作にも対応しております。状態監視・履歴表示・定数設定等、PLCと組み合わせることでさまざまなニーズにお応えしております。

制御・監視エンジニアリングセンター.comでは、制御盤や機側盤、動力盤などの各種盤・機器装置の設計・製作から、システム構成図を用いた総合監視システムの設計提案、さらには電気通信工事や、既存設備の保守・メンテナンスやPLC更新にも対応しております。制御・監視関連のシステムや機器・設備については、設計から製造、据え付け、アフターサービスまで、丸ごとお任せください。

ヤマウラによるSCADAの導入事例

ヤマウラが過去に導入を支援したSCADAの事例をご紹介します。

発電監視制御システム

こちらは、民間会社の新設発電所に納入した発電監視制御システムです。

取水状況、発電状況等を監視でき、現場には監視カメラも設置してあるため、運転員が同じPC上で現地の状況等についても監視することができます。

>>詳しくはこちら

SCADAの導入をご検討の際は、ヤマウラにご相談ください

ヤマウラは、これまでに電力会社様を始めとした、日本全国のダム設備へ、高い信頼性を求められるダム制御設備や遠隔監視制御システムを導入し、日本のインフラ基盤を支えてきました。このダム制御設備・遠隔監視制御システムで培った技術をベースに、ヤマウラは日本全国の水処理システム設備の制御ソフト設計や水処理システムに関するコンサル業務を行っております。

また当社では、水処理システムにとどまらず、工場の生産設備を中心とした製造現場においても、PLC等を使用した最適な制御システムのご提案も行っております。日本のインフラを支えるシステムをベースとした信頼性と安全性の高い当社の制御システム設計に対して、様々なお客様から日々お問い合わせを頂いております。

SCADAの導入をご検討の際は、お気軽にご相談ください。

>>ヤマウラだからこそ可能な、「総合監視制御システム・SCADA更新」

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