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機側操作盤とは?制御盤との違いから、設計ポイントまで

2023/04/17

○○盤というと、制御盤、配電盤、分電盤など似たような名前の盤がいくつもあります。その一つ、機側操作盤は、機械の傍らに設置され操作・制御を行う盤です。
本記事では、各種盤を紹介するとともに、その中から機側操作盤を深堀りして詳しく解説いたします。

目次

・世の中にある多種多様な電気盤

・機側操作盤とは?

・機側操作盤の設計におけるポイント

・ヤマウラの機側操作盤 設計・製作

・機側操作盤の設計・製作事例

・機側操作盤の設計・製作なら、ヤマウラにお任せ!

世の中にある多種多様な電気盤

電気盤と一言でいっても、様々な種類の電気盤が世の中には存在しています。ここでは、その一部をご紹介いたします。

  • 電気盤:配線や回路の接続を制御するために使用される盤
  • 動力盤:電動機などの動力を制御するために使用される盤
  • 動力制御盤:動力盤よりも高度な機能を持つ制御盤
  • 配電盤:送電側から受電側に電力を配分する盤
  • 分電盤:高電圧から低電圧に変換するトランスを使用して、電力を分配し、各種回路に電力を供給するための回路を制御するための盤
  • 受電盤:配電網から電力を受け取り、設備内の配電盤に電力を供給するために使用される盤
  • 変電盤:送電網から受電盤までの電圧を変換するために使用される盤
  • 変圧盤:変電盤から受電盤までの電圧を変換するために使用される盤
  • 変圧器盤:変圧器の出力を制御するために使用される盤
  • 高圧盤:変電所などの大規模な電力設備で使用される、高電圧の電力を制御するために使用される盤
  • 制御盤:センサーやアクチュエーターからの信号を処理し、制御機器に信号を送って機械の動作を制御する盤
  • 監視盤:設備の電気的な動作状態を監視するために使用される盤
  • 自立盤:非常用電源を含む設備の電力供給を自動的に制御するために使用される盤
  • PLC盤:PLC(プログラマブルロジックコントローラ)を備えて、主に産業用機械や自動化装置の制御を行うために使用される盤
  • 機側操作盤:機械の運転オンオフ、速度の調整、および各種の操作を行うために使用される盤
  • cc盤:電力変換装置の制御を行うために使用されるコンバータコントロール盤
  • 発電機制御盤:発電機の制御を行う制御盤
  • 系統連系盤:発電設備と電力網を接続する盤
  • 所内盤:建物内の電力分配を行う盤
  • 直流盤:UPS(無停電電源装置)や通信機器などに使用される、直流電源を制御する盤
  • パワーコンディショナー盤:発電した直流電力を交流電力に変換する盤
  • 総合操作盤:大規模な施設やプラントの制御を行う盤
  • 遠方操作盤:遠隔操作盤、遠隔地から設備の監視や制御を行う盤
  • INV盤:インバーターを制御する盤
  • RS盤:Remote Stationの略で、ロボット制御や自動化機器の制御を行う盤
  • 警報盤:設備の異常や障害を検知して警報を発する盤
  • 防爆制御盤:爆発性ガスの存在する環境で使用される電気機器の制御を行う
  • 融雪制御盤:融雪剤の散布や加温などの融雪処理を制御する盤

「制御・監視エンジニアリングセンター.COM」では、これらの中でも特に機側操作盤の設計・製作実績が多数ございます。

>>【技術コラム】PLC(シーケンサ)とは?わかりやすく解説

機側操作盤とは?

機側操作盤とは?制御盤との違いから、設計ポイントまで|制御・監視エンジニアリングセンター.COM

機側操作盤とは、その名の通り機械のそばで操作をするために使用される盤です。機側操作盤には、工場や建物内の機械や各種設備を制御するために、操作パネル、スイッチ、表示器、信号灯、ヒューズなどが備わっています。

機側操作盤では、特定の機械や設備に合わせた機能設計が施されており、主に機械や設備の起動・停止や、速度調整、温度制御、モニタリング、故障検出などの機能が搭載されています。

機側操作盤の設計におけるポイント

機側操作盤の設計には、主に下記のようなポイントがあげられます。

操作性


機側操作盤は、現場作業員が直接操作して使用するため、現場で使いやすい設計にする必要があります。

安全性


機側操作盤が使用される機器や設備は、ちょっとした動作の不具合が大きな事故につながりかねません。そのため、機側操作盤には機器や設備に不具合が起こらないような安全性を考慮した設計が求められます。

メンテナンス性


近年では、機側操作盤をIoT技術やAI技術と組み合わせることで、より効率的な運用や、予知保全などが可能となってきています。これにより、故障予兆を検知して事前にメンテナンスを行うなど、より安全かつ生産性の高い設備運用が可能となっています。

コスト


より安全で操作やメンテナンスも容易な機側操作盤が求められますが、現実的なコストの範囲内で設計しなければなりません。「制御・監視エンジニアリングセンター.COM」では、機側操作盤の中身であるPLCやネットワーク制御などのソフト面における電気設計だけでなく、筐体などのハード面の機械設計にも、どちらにも対応しております。最適な電気設計と機械設計を考慮した機側操作盤の設計を行うため、コストも最適化することが可能です。

ヤマウラの機側操作盤 設計・製作

モバイル端末を使用した、モニタリング・遠方制御

当サイトを運営するヤマウラでは、大きなものではH2350✕W1800✕D800から、小型のものでは壁掛けタイプの盤まで、様々な大きさの機側操作盤の実績があります。また当社での基本的な構造はIP43構造としていますが、IP45までの制御盤を製作可能です。

またヤマウラでは、各種インフラ設備について、現地調査から設計・製作・試験、輸送・現地据付まで一貫対応しており、さらに標準仕様の機側操作盤から、既設ベースや設置スペースに合わせて設計された特注の屋外盤まで製作しております。

そのため、設置環境や設置場所に応じて、機側操作盤の最適な形状、サイズ、筐体材質、塗装方法をご提案することが可能です。

特に屋外で使用される機側操作盤では、設置環境について考慮することが重要になります。屋外で使用される盤には、防水仕様や耐食性・耐候性が必要となるため、設置環境に合わせて工夫が施された筐体設計が必要になります。過去には東北、北陸の豪雪地帯への機側操作盤の納入実績もございます。

さらに当社では、設置方法(自立・壁掛け・装柱など)に合わせた各種機側操作盤を設計・製作した実績が多数ございます。

例えばダムの水門設備用の機側操作盤としては、

  • 非洪水期常用洪水吐ゲート機側操作盤 
  • 洪水期常用洪水吐ゲート機側操作盤
  • 取水設備 機側操作盤
  • 取水設備 自動制御盤兼水位計盤
  • 低水放流設備 機側操作盤

等の種類がございます。機側操作盤のことなら、ヤマウラにお任せください。

株式会社ヤマウラ エンジニアリング事業部は、機械、電気、建築、土木の4部門が連係した総合エンジニアリング企業です。特にインフラ設備関連では、機側操作盤・屋外制御盤のご相談をいただくことが多いのですが、関連する装置・機器の製作や工事までまとめてお願いしたいというご相談も多く頂いております。

例えば、除塵機、コンベア、制水門、排砂門、取水堰排砂ゲート、沈砂池排砂ゲート、チロリアンスクリーン、門扉、開閉装置、各種制御システム等、様々な関連設備を設計・製作した実績がございます。

機側操作盤や制御盤以外でお困りの方も、当社であれば解決可能です。「まだ検討段階なんだけれど・・・」という場合も大歓迎です。

機側操作盤の設計・製作事例

当社が過去に設計・製作を行った機側操作盤の事例をご紹介します。

機側操作盤とは?制御盤との違いから、設計ポイントまで|制御・監視エンジニアリングセンター.COM

①機側自動盤

こちらは、ゲートを操作する機側操作盤と自動制御装置が一体となった盤です。

機側操作盤と自動制御装置は別筐体で設置する場合が多いですが、、設置スペースや製作・維持コストを考慮し、一体構造で設計することをご提案いたしました。

>>詳しくはこちら

機側操作盤とは?制御盤との違いから、設計ポイントまで|制御・監視エンジニアリングセンター.COM

②ダム用水門設備機側盤

こちらは、ダム用水門設備機側盤です。

制御盤は、鋼板製屋外閉鎖自立型のため、屋外でも問題なく設置することができます。既設設備の現地調査を実施したうえで、当社が装置の設計製作を行いました。

>>詳しくはこちら

機側操作盤とは?制御盤との違いから、設計ポイントまで|制御・監視エンジニアリングセンター.COM

③ゲート機側操作盤

こちらは、ゲート機側操作盤です。

門扉を遠隔操作で開閉することにより、ダムの水位や流量を調整します。

屋外にも設置するため、耐候性・耐食性を考慮し、自動販売機にも使用されているアクリル焼付塗装を施しております。

>>詳しくはこちら

これらの機側操作盤の他にも、以下のような制御機器・遠隔管理システムの実績がございます。

>>発電監視制御装置

>>遊水地管理システム

>>圧力式水位差計

>>余水路警報装置

機側操作盤の設計・製作なら、ヤマウラにお任せ!

当サイトを運営する株式会社ヤマウラでは、これまでに電力会社様を始めとした、日本全国のダム設備へ高い信頼性を求められるダム制御設備を長年納入し、日本のインフラ基盤を支えてきました。このダム制御設備で培った技術をベースに、ヤマウラは日本全国の水処理システム設備の制御ソフト設計や水処理システムに関するコンサル業務を行っております。

また当社では、水処理システムにとどまらず、工場の生産設備を中心とした製造現場においても、PLC等を使用した最適な制御システムのご提案も行っております。日本のインフラを支えるシステムをベースとした信頼性と安全性の高い当社の制御システム設計には、様々なお客様から日々お問い合わせをいただいています。

機側操作盤の設置・更新や制御・遠隔操作システムの導入をご検討の際は、「制御・監視エンジニアリングセンター.COM」を運営するヤマウラエンジニアリング事業部までお問い合わせください!

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